Zunow PENTAFLEXは、1958年にズノー工学工業によって生産された一眼レフカメラです。
当時は完全自動絞りを搭載した世界初の一眼レフカメラとして注目を浴びたが、翌年にはズノー工学工業がカメラ事業から撤退し、同時にZunow PENTAFLEXも生産終了となりました。
さらに、Zunow PENTAFLEXの全部品と型に至るまでが廃棄されたことにより、後継機などを見ることもありません。
生産台数は明確にされていませんが、生産期間も短期であることから流通した台数は少数であることが予想できます。
さらに、現存しているZunow PENTAFLEXとなれば数が限られ、極めて希少なカメラなのです。
Zunow PENTAFLEXの型式は「35ミリ判ペンタブリズム式一眼レフレックス」で、レンズには5群7枚のズノー58ミリF1.2で画角40度、5群6枚のズノー50ミリF1.8で画角45度などが装着されています。
これらのレンズは、Zunow PENTAFLEX発売当時は非常に明るい部類のもので、カメラとしての品質の高さとこだわりがうかがえます。
前述した通り、生産数自体が非常に少なく、オークションや中古店でもあまり目にすることがありません。
稀にファインダーなどの一部が出てきた際にはかなりの高値で取引されています。
部品や型も現存していないため、極めて入手困難なカメラです。
1950年代後半に生産されたカメラであり、現存していても保存状態が心配されますが、完動品ではなくても高値での買い取りが期待できるカメラです。