ルヴァロワ光学精機社(OPL社)はフランスのパリ郊外のルヴァロワという場所で1919年に誕生した光学精密機器のメーカーです。
創業当時は軍事系の測距儀や照準器の他、医療用の機器も手がけていました。
カメラ製造も計画が進められていましたが、第二次世界大戦が巻き起こり計画が大きく遅れました。
そして第二次世界大戦が終戦した1945年に、ついにフォカというカメラの販売に至りました。
ドイツによってフランスが占領されたことが影響しカメラの製造が危ぶまれるなか作られた代表モデルのフォカはコピーライカと言えど、一方でアンチライカを思わせる様々な仕掛けが込められています。
一例として、レンズ交換式を採用していますが、距離計が連動して動くのは50mmのレンズだけとなっている点などがあげられ、静かに抵抗し挑戦するような姿勢が垣間見れるのです。
比較的コンパクトな筐体で、持ち運びやすいカメラが多いのも特徴です。
カメラ正面の左下にあるネームプレートに描かれた星はカメラのランクを表すものであり、フォカPF3はスリースターという相性で愛されていました。
ルヴァロワ光学精機社のカメラはフランス製カメラのこだわりに触れる一味違った愉しみを味うことができます。