アルコ写真工業が誕生したのは1946年のことです。
創業した加藤繁氏は、小学生の頃からカメラに没頭し中学生のときには写真部を発足。
高校卒業後3年間をブラジルで過ごし、その後アサカ精巧を立ち上げます。
この会社でまず手がけたのが三脚で、徐々に写真業界からの評価を集め始めます。
そして、阿部正雄氏と共にカメラ開発に取り掛かり、1947年にアルコ初となる6×6cm判の一眼レフカメラの試作が完成します。
1950年には金属幕のフォーカルプレーンシャッター技術で特許を取得するなど、多大なる貢献を果たしています。
1952年にアルコ35というカメラを誕生させ、高価格ながらも爆発的なヒットを記録しました。
また、カメラ本体だけではなく、ビューアルコと呼ばれるアルコ35の上にマウントして二眼レフ化できるアクセサリを発表し高い人気を誇りました。
アルコ写真工業の中で最もヒットしたアルコ35では、連動距離計式ファインダーを内蔵している点が特徴的です。
最短撮影距離35cmを実現したことで世界的にも例を見ないカメラとして注目されました。
自由な発想と実行力により、魅力あるカメラを多く製造たメーカーです。
番号 | 日本名 |
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1 | Arco 35 |
2 | VIEW-ARCO |