
AIRES カメラは1949、ヤルー光学という会社が母体となり誕生したメーカーです。
当時の代表であった三橋剛氏は第二次世界大戦の最中に各種の光学兵器の生産や修理を担当しており、その経験と人脈を駆使し岡田光学製のワルタックスの販売に携わりました。
次第と二眼レンズの設計にも興味を持ち、自ら製造することに注力し始めます。
1950年8月にはアイレス写真機製作所を創業。
6×6cm判の二眼レフカメラであるアイレスフレックスYIを開発しました。
これに前後して巻き起こる二眼レフカメラブームの勢いに乗じ、アイレスフレックスYIは順調に売上を伸ばします。
そして1954年6月には、35mmカメラであるアイレス35を発表。
続いて戦闘機機関砲用照準具と同じ機構であるブライトフレームを取り入れた、二重像合致式距離計ファインダーをマウントしたアイレス35IIを発売して、35mmカメラでも確固たる地位を獲得します。
その後もユーザーのニーズを最大限取り入れたカメラ作りを続けていたものの、徐々に業績が悪化し、1960年に残念ながら倒産しています。
しかし、日本で初めてライトフレームファインダーを採用し、柔らかな描写力を持つそのカメラは多くの人の心を掴みました。
そのデザインにおいても、職人技を感じさせる加工技術を多く取り入れ名作を多く残しました。
番号 | 日本名 | 発売年月日 |
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1 | automat | 1954年 |
AIRES 買取実績