弥生精工は、カメラに関連する周辺機器を多く手がけていて、主にプロのカメラマンから愛されているメーカーとして知られています。
カメラ本体の製造も行っていましたが、非常に希少性が高く、中古市場にもほとんど出回ることはありません。
主にスタジオ用の大判カメラを製造しており、BOSSY VIEWというシリーズを展開していました。
4×5サイズのフィルムを使用するモノレールタイプ大判カメラで、いかにも業務用という外観でありながらソリッドな印象を与える筐体。
蛇腹部分がしっかりした作りとなっていて、破れにくいのが特徴です。
耐久性が高いこともあり過酷な環境でも使うことができるように設計されています。
また、アーム部分も接合がしっかりしており、ブレにくいという特徴も持ち合わせていました。
レンズはSymmar 150mm f/5.6のレンズが標準装備されており、他のメーカーのレンズも取付可能です。
カットフィルムフォルダーによって、連射する際も効率良く行えます。
専用ボックスがあり、搬送にも配慮された点も評価できます。
数こそ多く出回らなかったようですが、弥生精工の大判カメラはプロユースに耐えうる性能を備えていたことが伺えます。