RICOH GR DIGITALⅢは2009年にリコーより発表されたコンパクトデジタルカメラです。
同社製コンパクトデジタルカメラのフラッグシップモデルで、高い描写力と機能性を備えたカメラです。
まず従来のモデルより大きく変更された点が、新たに開発された6群8枚構成のGRレンズ28mmF1.9を搭載していることです。
銘玉といわれたGRレンズ28mmF2.8からより明るくなっただけではなく、進化した光学性能によって従来のレンズよりも色収差やコマ収差が抑えられています。
そしてマクロ撮影も可能になっており、最短撮影距離はレンズ先端から1cmという超近接撮影が行えます。
レンズの大口径化や液晶モニターが2.7型から3.0型に大型化されたことにより、従来のモデルよりも重量が168gから188gと若干重くなっていますが、それでも重さはスマートフォンより少し重い程度であるため、非常に軽いカメラであることに変わりはありません。
外観はほとんど変更をすることなく、GRシリーズのコンセプトを連綿と受け継ぎつつ、シリーズ初となるシャッタースピード優先モードを搭載するなど、着実な進化を遂げているRICOH GR DIGITALⅢは、その高い描写力と洗練された機能によって多くの根強いファンが存在しています。