1998年に発表されたPENTAX 67IIは「バケペン」の愛称で愛好家から親しまれているPENTAX 67シリーズの2代目にあたり、ペンタックスの中判一眼レフカメラのフラッグシップモデルです。
初代からさまざまな改良が施され、2009年まで10年以上販売が続けられました。
注目すべき点は、PENTAX67シリーズの特徴ともいえるオバケみたいな大きなボディです。
しかし、中判フィルムカメラとしては中判フィルムの高画質をコンパクトなボディで実現したことで、高い機動力と汎用性を備えた唯一無二の高い評価を得ています。
また、従来のモデルの欠点であった、バルブ撮影時に電池を消耗してしまうという点も改良され、天体撮影用のカメラとしても最適なカメラとなりました。
これまでは、その欠点を補うために、個々にサービスセンターでの改造を請け負っていましたが、PENTAX 67IIでは、標準で対応されている点は大きな成果です。
また、このカメラはファインダーの交換が可能で、新たに開発されたAEペンタプリズムファインダ-67IIに交換することによって、TTL絞り優先自動露出が可能になる点も見逃せません。
中判フィルムカメラの最高峰として高い評価を得ているPENTAX 67IIは、現在でも多くのプロ写真家に使われその人気は衰えることはありません。