1969年に発表された、PENTAX 67は現在のペンタックスが名前を変える以前の、旭光学工業が製造・販売をした中判フィルムの一眼レフカメラです。
旭光学工業初の中判一眼レフで、同社の製品でフラッグシップ機にあたります。
当初の名前は「アサヒペンタックス6×7」で、20年というロングセラーを経て1989年に今の名前に変更されました。
愛好家の間では「バケペン」と呼ばれ、ライカ判の一眼レフをそのまま大きくしたような外観にあります。
性能面においても電子シャッターの採用や、オプションで交換式のTTL露出計内蔵ファインダーが用意されるなど、当時の最新技術を惜しみなく投入しています。
レンズマウントは専用の「ペンタックス67レンズ専用マウント」となっており、広角~望遠レンズ用の内爪マウントと超望遠レンズ用の外爪マウントに分かれているダブルバヨネット式と言われる珍しいものです。
PENTAX 67は次世代モデルのPENTAX 67IIが1998年に発表されるまでの約30年というロングセラーを誇り、中判一眼レフの名機としてさまざまな人から支持されています。
現在でも多くのプロカメラマンが愛用をしている素晴らしいカメラです。