Minolta Autocord III型は、1966年に発売された国内でトップを誇る人気の二眼レフカメラです。
操作性も良く、レンズの性能が高いことからプロにも愛用者が多いのが特徴です。
レンズは、ロッコール75mmF3.5を使用しているため、ポートレート撮影に向いています。
また、ウエストレベルファインダーであることから、被写体に撮影しているという威圧を与えることなく自然な表情を捉えることが可能です。
Minolta Autocord III型の特徴は、ヘリコイドを振り子のように左右に動かして調整する点です。
カメラを支えたまま左右に調整するだけで簡単にピントを合わせられるので、撮影に集中できます。
ほかにも、フィルムが他の二眼レフとは異なり、フィルムを上から入れる設計です。
下に向かってフィルムを巻くので平面性が保たれ、フィルムが曲がってしまうということが起こりません。
ボディデザインは、初期の頃は正面上部にある楕円の中に「Minolta Autocord」と文字が収まっていますが、後期はMinoltaの文字が小さくなりAutocordの文字が強調されるようになりました。
Minolta Autocord III型は、数十年以上経っても国産の二眼レフとしては中古市場でも人気の高いカメラです。
二眼レフファンのみならず、クラカメファンにとっても一度は手にしたいカメラといえるでしょう。