MINOLTAが開発したマニュアルフォーカス一眼レフの中でも極めて完成度の高いモデルが『X-700』です。
集大成とも称される所以には、絞り優先AEとプログラムAEの両方が搭載されたことが挙げられます。
MINOLTAのマニュアルフォーカス一眼レフカメラでプログラムAEが搭載されたのはX-700の他にはありません。
ボディに刻まれた「MPS(ミノルタ・プログラム・システム)」の文字が示す通り、ミノルタのプログラムAEへの熱い思いが詰め込まれたカメラであると言えるでしょう。
また、X-700には、プログラムAE、絞り優先AE、さらにメータードマニュアルという露出モードがひと通りそろえられているのも特長で、いかなるシーンにおいても最高のパフォーマンスを発揮します。
またX-700の大きな特徴は、世界トップクラスのファインダーでしょう。
MINOLTAが誇るアキュートマットスクリーンを採用したファインダーは、明るくピントが合わせやすいと定評があります。
ファインダー倍率も0.9倍となり、広大で明るい世界を楽しむことができるのです。
ミノルタSRマウントに対応したロッコールレンズも高い描写力で人気のあるレンズですが、AE機能を制限なく使用するにはMDレンズでなければなりません。
MINOLTAのX-700は、同年代に発売されたカメラと比較しても高い性能を持つ特別な存在であり、現在に至ってもカメラ愛好家たちから評価されています。