1975年に発売されたSR505は、MINOLTAの最後の機械シャッター機です。
ユーザーの声を大切にしたカメラ作りをモットーとするMINOLTAは、SR505でもカメラ愛好家の意見に耳を傾けています。
まず、新しく採用された「情報集中ファインダー」と呼ばれるファインダーには、追針式の露出計だけでなくシャッター速度やレンズの使用f値(絞り値)も表示されるようになりファインダーを覗きながら様々な設定が確認できるのです。
また、フィルム・インディケータによってフィルムが確実に給走されていることも示してくれます。
フォーカルプレーンシャッターを搭載していますので、開放f値での高速シャッタースピードが可能です。
メモホルダーやホットシューが装備されたことにより使い勝手が向上しています。
同年に発売されたSR-T101には、これらの機能がつけられませんでしたので、SR505は一世代新しい雰囲気を持ったカメラであると言えるでしょう。
生産台数が少なく中古市場でも手に入りにくいため、希少な人気機種です。