1958年、MINOLTAが初めて35mm一眼レフを発売したのが『SR-2』です。
SR-2には、クイックリターンミラー、セルフタイマー、不回転シャッター軸などといった、21世紀に販売されている一眼レフとほぼ同等の装備が搭載されました。
絞りは半絞りであるため、撮影後にフィルムを巻き上げた際、自動的に開放になるといった仕組みです。
また、国産のカメラで唯一セルフタイマー機能を搭載した一眼レフでもありました。
フィルム給送は、一操作レバー式セルフコッキング自動巻上げであり、分割巻上げも可能です。
焦点調節はピントグラスマット面合せで、シャッターにはフォーカルプレンシャッターが採用されました。
シャッターダイアル部にある千代田光学の刻印が非常に美しく、年代物を感じさせてくれる一台です。
SR-2以降に復旧版となるSR-1が発売となり、SR-2はその姿を消すことになりました。
そのため、中古市場でも見かけることが少ないカメラであり、希少価値が高いカメラです。
MINOLTAのSR-2を欲しいと願うカメラコレクターも多く、常に高い需要があるため思わぬ高値がつくことも期待できます。