MINOLTAのα7700iは、1988年に発売されたカメラです。
世界で初めてのオートフォーカス機能を搭載した一眼レフカメラである、α7000の後継機として登場しました。
α7700iには、α7000にはなかった機能が追加され、使い勝手を向上させています。
その代表とも言えるのがフォーカスエリアの拡大です。
α7000では、オートフォーカスでピントが合う範囲は画面の中央にあり、被写体が画面の中央にない場合にはフォーカスロックをする必要がありました。
そこで、α7700iではフォーカスエリアを3点に増やし、ピントを合わせる範囲を拡大しています。
また、動体予測オートフォーカス機能も搭載し、スポーツなどの動きのあるシーンでも、シャープなピント合わせを可能にしました。
さらに、補助光発光機能が内蔵され、6分割測光機能でオートフォーカスと自動露出の能力が高められています。
これらは現代では当たり前の機能ですが、当時としては驚くべき機能だったのです。
このように、α7700iはカメラ業界に革命を起こしたカメラであると言えます。
ごつごつとした艶のあるボディは、1980年代の一眼レフの象徴的なスタイルであり、このボディに懐かしさと新たな可能性を感じる人も多く人気の高い一台です。