1984年にリンホフより発表されたLinhof Technikardan 45は、リンホフの代名詞ともいわれるビューカメラのテヒニカシリーズと、スタジオ用ビューカメラの銘機カルダンシリーズの中間にあたる小型軽量のビューカメラです。
その最大の特徴が、テヒニカシリーズの高い機動性と携行性、カルダンシリーズの充実したアオリ機構に代表される高い機能性を兼ね備えた、世界唯一の斬新な構造にあります。
3段テレスコピックモノレールを採用し、L字型支持台によるセンターティルト、スイング機能を備えており、コンパクトながら非常に柔軟なアオリ機能を実現しています。
レンズボードは世界共通規格のリンホフボードで超広角レンズから超望遠レンズまで、さまざまなレンズを使用することが可能になっています。
リンホフ独自の斬新な機構と、リンホフボードによる高い汎用性によってあらゆる分野の写真撮影に威力を発揮する万能なカメラのLinhof Technikardan 45は、究極のビューカメラといっても過言ではないほどの性能を秘めているカメラです。
それ故に現在でもその人気はまったく衰えることを知らず、中古市場において非常に高値で取引されている大判フィルムカメラの銘機のひとつとして知られています。