スタジオ用ビューカメラを手掛けるスイスのカメラメーカーのジナーと並び、世界最高峰の大判カメラメーカーとして知られるリンホフが世に送り出したテクニカルビューカメラの傑作のひとつがLinhof Technikardan S23です。
これは、1984年に発表されたLinhof Technikardan 23の後継機にあたります。
発表されたのは1993年となるので、非常に長い歴史を持つリンホフのカメラの中では、比較的新しいカメラに分類されます。
このカメラは、リンホフのテクニカルビューカメラの最高傑作ともいわれる、Technikardan S45をそのままサイズダウンしたような作りで、S45よりもさらにコンパクトなボディを実現しています。
使用するフィルムが6×9㎝であることを除けば、テレスコーピック3段式モノレールやL字型支持台など、S45の特徴的な要素がすべて取り入れられています。
当然ながら究極のアオリ性能といわれた柔軟かつ多様なアオリ機能も備えており、あらゆる撮影シーンに対応することが可能です。
伝統的なLinhof Technikaのドロップベットデザインのコンパクトさと、汎用性の高い光学ベンチを備え、Linhof Kardanシリーズの機能性を融合させた世界唯一のシステムを持つカメラとして、現在でも高い評価を受けています。
中古市場においても非常に高値で取り引きされている大判フィルムカメラです。