4×5in大判テクニカルカメラの最高峰ともいうべき地位を築き上げたリンホフマスターテヒニカ。
その源流ともいえるモデルが、1963年にリンホフより発表された、Linhof Technika 45Vです。
先代のLinhof Technika 45Ⅳと並んで多くの写真家から絶大な支持を獲得しました。
ちなみに、このカメラは距離計を装備しておらず、距離計搭載のモデルはLinhof Super Technika 45Vと呼ばれます。
Linhof Technika 4Ⅳの特徴は、先代モデルと同様にレンズボードに世界共通の仕様となったリンホフボードを使用していることです。
これによって、同じ規格のさまざまなレンズを使用することが可能です。
そして、機能面や耐久性、ボディの精巧な作りなどすべてにおいて、当時発売されていたほかのメーカーのカメラでは到底たどり着けない別格の仕上がりで、このカメラによってリンホフのテヒニカシリーズがほぼ完成されたと言っても過言ではありません。
リンホフの強いこだわりと高い技術によって作り上げられたLinhof Technika 45Vは、その高い完成度や豊富な機能と汎用性によって、Linhof Super Technika 45Vと共に数多くの著名な写真家に愛用されていました。
その素晴らしさは半世紀以上の時を経た現在でもまったく色褪せることはなく、プロやアマチュアを問わず、非常に多くの写真家を魅了し続ける伝説とも呼べる名機です。