1936年にドイツのカメラメーカーのリンホフから発表されたカメラがLinhof Technika 45です。
このカメラはリンホフの代名詞であり、最高峰の4×5in大判フィルムカメラとして名高いマスターテヒニカシリーズの原点ともいうべきカメラです。
アルミ合金を使用し、職人の手によって丹念に仕上げられたボディは、小型・軽量ながら、非常に精巧で堅牢性に富むカメラです。
そのコンパクトなボディで実現可能な最大限のあおり機構とバラエティー豊富な機能を備えていることが特徴です。
その完成度からはリンホフの技術力の高さを伺い知ることができます。
この頃のレンズボードは、現在では共通規格ともいわれる、いわゆるリンホフボードではありませんでした。
また距離計やアクセサリーシューも装備していません。
大判フィルムカメラ界のディファクトスタンダードとして多くのカメラメーカーが目指す目標となったリンホフの素晴らしい技術力が詰まったLinhof Technika 45は、80年以上の時を経ても今なお多くの人に愛されるリンホフのカメラの歴史を感じることのできる逸品です。
リンホフのカメラは、その人気から中古市場でも全般的に高値で取り引きされていますが、その価格に見合った完成度の高さは、まさに最高峰の名に相応しい素晴らしいカメラです。