Konica Hexar RFは1999年に発売されたレンジファインダーカメラです。
99年となると、もうデジタルカメラが普及している時期ですが、敢えてそんな時期にフィルムカメラをリリースしたのには理由がありました。
中古市場でライカを中心としたレンジファインダーカメラの人気が急騰していたのです。
Konica Hexar RFはいわばそのブームに乗る形で登場したカメラと言えます。
ライカMマウントのレンズと互換性のあるKMマウントが評価されました。
レンジファインダーカメラでありながら、内部機構の電子化が図られフィルムの巻き上げや巻き戻しなどは自動化されています。
フィルム感度の設定も不要で、レンジファインダー機では当時珍しかった絞り優先AEモードを搭載するなど、先進的な機能を搭載していました。
また、1/4000秒というレンジファインダーカメラでは最速のシャッタースピードを持つ高性能なカメラでした。
デザインはライカMを意識しており、ファインダーなどにその痕跡が見られます。
外装は90年代に流行ったチタン外装ですが、いわゆるチタンカラーではなく黒に塗装されています。
元々高価なライカがレンジファインダーカメラのブームに乗る形で、中古ながら高価で取引されている状況の中、実用的でかつ現実的な価格のレンジファインダーカメラが望まれていました。
そのひとつの答えとして登場したのがKonica Hexar RFです。
残念ながら2005年にはブランドの消滅とともに生産終了しています
が、中古市場では手頃な価格で入手できMマウントのレンズが使える貴重なカメラです。