1954年に発表されたFUJIFILMの二眼レフ「フジカフレックス」はFUJIFILMで唯一のフィルム二眼レフカメラです。
当時の二眼レフブームを背景に、FUJIFILMがドイツ製の二眼レフであるローライに対抗すべく、持てる技術を結集して世に送り出した高級カメラです。
当時の二眼レフの価格帯が、20,000〜30,000円だったの対し、65,000円という超高級機でした。
その特徴は、FUJIFILMが独自に開発した大口径レンズの83mmF2.8大口径フジナーレンズを搭載していることです。
3群5枚構成のこのレンズは、当時としては非常に明るいレンズとして話題になりました。
また、フィルムを装填した後は、コマ送りまで全て自動で行う、フルオートマットを実現したことも特筆すべき点です。
日本メーカーの二眼レフでフルオートマットを実現することが出来たのは、このカメラとマミヤのマミヤフレックス・オートマットのみです。
外観も独特で、普通の二眼レフのように単純な四角ではなく、上手くRの曲線を取り込んだデザインは、レトロな雰囲気の中に重厚さと美しさを両立させています。
二眼レフ最高峰のローライを追い越すべく世に送り出されたFUJIFILMの二眼レフ フジカフレックスはその高級さから、あまり販売台数が伸びませんでした。
そのため、市場に出回っている個体数が非常に少なく希少なため、現在では中古市場にて非常に高値で取り引きされています。
FUJIFILM 買取実績