Ducati Simplexは1950年前後にイタリアのバイクで有名なDucati社が製造したカメラです。
同社は1940年代と1950年代に2種類のカメラを製造していますが、その後者が本機になります。
非常に頑丈でボルトが小さく、最後のねじ一本まで抜かないとガタつかないほどの精密さ。
ピントは目測式でレンズ固定の35mmハーフカメラであるため、写真の仕上がりは縦長になります。
そのためスナップや風景撮影でワイドに撮るよりも、特徴を活かせるポートレートがおすすめです。
35mmフルサイズカメラと比べ非常にコンパクトであり、イタリアのカメラらしくおしゃれでクラシカルな外装。
レンズは沈胴式で持ち運びしやすく、高い機動力で遠征や突発的な外出にも便利な一台です。
35mmF3.5の標準レンズはよく写るレンズとして定評があり、バイクづくりだけではないDucatiの技術力がうかがえます。
シャッターボタンがボディの左前面にあるという珍しいつくりをしていますが、フィルム巻上げも左手で行うため左利きの方には扱いやすい一台です。
フィルムの裏蓋は全て取り外しが可能であり、専用のカートリッジへ簡単に詰め替えができます。
イタリアのおしゃれなDucatiのカメラは、中古カメラ市場においても希少価値が高い人気商品になります。