ZenzaBronica SQ-Aiは1990年12月に発売された6×6判の中判一眼レフカメラです。
1980年から発売されたZenzaBronica SQシリーズにラインナップされ、シリーズの中でも特に人気のあるモデルです。
初代のZenzaBronica SQはマニュアル撮影にこだわり、MFファインダーとMEプリズムファインダーの2種類が搭載されたモデルでした。
しかし、ZenzaBronica SQ-Aiは大幅に改良が加えられ、機能面でもっとも充実したモデルへと進化しました。
ZenzaBronica SQシリーズは元祖ZenzaBronicaとはまったく互換性がなく、独自のモデルとして開発されています。
ZenzaBronica SQに対して、電子化が進められたZenzaBronica SQ-AiはTTL測光ダイレクト調光に対応したほか、着脱式のモータードライブパックSQ-iの装着が可能になり、高い操作性を実現しました。
ファインダーは左右逆像で映るウエストレベルファインダーと左右正像で映るアイレベルファインダーの2種類が用意されました。
それぞれ露出計の有無などに違いがあります。アイレベルファインダーには絞り優先AEが使えるものがあり、撮影スタイルに合わせてファインダーを使い分けることができるカメラです。
ZenzaBronica SQ-Aiはその使いやすさでシリーズ中もっとも人気を得たモデルとなりました。
発売から8年後の98年にはボディに茶革張りを施したスペシャルエディションが限定200台で発売されるなど、セールス面でも好調でした。
6×6判の一眼レフカメラとしてはレンズの種類も豊富で、中判カメラを初めて手に取る方にもおすすめです。