1980年に発売された「ZenzaBronica SQ」から始まったSQシリーズは、マニュアル露出をコンセプトとし、2つのTTL連動露出計内蔵ファインダーを搭載しているのが特徴です。
その中でも、比較的シリーズ初期である1982年1月に発売されたZenzaBronica SQ-Aは、SQにミラーアップ機構が追加されたモデルです。
撮影時に予めミラーを上げておくミラーアップ撮影が可能になり、ミラーショックによるブレが抑えられ手押しでも安定した写真を撮ることができます。
レンズシャッターには電気式のものを搭載しており、ミラー動作が終わった後には大きな電子シャッター音が鳴ります。
いかにもメカといった大きな音は、機械が好きな人であればきっと琴線に触れるものがあるでしょう。
初代のSQ同様、非常にシンプルな構造で、誰でも操作しやすいのもポイントです。
フィルムサイズは6×6判が採用され、電源は6Vアルカリまたは銀電池です。堅牢で壊れにくく、持ち歩く機会が多い人にもタフに使えるカメラです。
中判カメラならではのずっしりとしたボディは長方形の均整がとれた形状で、ウェストレベルファインダーとの相性も良いいため様々な場面で活用できます。
近年では6×6判が再び静かなブームになりつつあります。扱いやすい中判カメラを探している方はぜひSQ-Aも検討してみてください。