ZenzaBronica GS-1は1983年4月に発売された中判一眼レフカメラです。
ZenzaBronicaのシリーズでは唯一6×7判のフィルムを使うカメラで、このモデル以降も6×7判フィルムを使うもの存在しません。
PENTAXやマミヤからは6×7判のカメラはいろいろ発売されていますが、ZenzaBronicaではこの機種1台限りなので、非常にマイナーなモデルという位置づけになっています。
元々スタジオ向けとして開発されましたが、GS-1ならではの特徴を活かして、様々なシーンで楽しめるカメラでもあります。
6×7判と大きめのフィルムを使うカメラにも関わらず、非常にコンパクトなボディになっています。
その上、スタジオユースだけでなく外での撮影でも扱いやすい軽量さで機動性の高さも評価されました。
TTL開放測光にも対応しているので、アイレベルファインダーを覗いてスムーズに撮影ができます。
また、交換式フィルムバックなので、6×7判だけではなく120フィルムやポラを使用できる点も見逃せません。
ファインダーも交換式になっており、ウエストレベルファインダーも使え、アイレベルファインダーには露出計が装備されているのでスムーズな撮影を実現できます。
シャッターは電子制御のレンズシャッターで16秒というスローシャッターが可能。ストロボにも全速同調できます。
メーカーの中ではマイナーな1台ではありますが、中判フィルムで軽快に撮影することができるなど、メリットも多いモデルです。
同世代の他社モデルに比べて機動力の高さは群を抜いており、中判一眼レフの新しい魅力を感じさせるカメラです。