ZENZA BRONICA Dは、1959年に発売されたフォーカルプレーン式一眼レフカメラです。
6×6cm判フィルムを使用する中判フィルムカメラでもあります。
発売当時はブロニカカメラ株式会社が製造していましたが、後に株式会社タムロンが親会社となり、ZENZA BRONICAシリーズの製造を引き継いでいます。
ZENZA BRONICA Dは、試作機を経て製造販売された初期型モデルであり、販売されたZENZA BRONICAのなかでは極めて古いモデルです。
ZENZA BRONICA Dの最大の特長は、フィルム装填にオートマット式を採用していることにあります。
中判フィルムカメラの多くはセミオートマット式を採用していますが、完全オートマット式であればスタートマークを合わせる必要がありません。
レンズはニッコールレンズから供給を受け、レンズマウントにはバヨネット式ブロニカマウントを採用しています。
完全自動絞りですが、手動絞りも可能です。
ボディ側面の大きなフォーカシングノブは巻き上げノブの役割も果たしていて無駄がありません。
1秒~10秒まで調整可能なセルフタイマーも装備され、風景写真から家族との記念撮影までが自在に楽しめます。
重厚感のある強力精密プレスボディーで、ヴィンテージ感にあふれるデザインですが、このデザインがハッセルブラッドと酷似しているとのことでクレームを受け早々に製造を中止しています。
そんな背景もあり流通量の非常に少ない希少なモデルです。
ZENZA BRONICA Dはジャンク品であっても欲しい人があとを絶たないため、美品であれば高値が望めるカメラです。