2005年に発売されたZEISS IKON ZMは 35mmの距離計を兼ね備えていて、それを最大限に活かした機能満載のカメラです。
手に取ると、バランスが取れていて軽量であることを感じることができます。
ZMの内部構造の多くが軽量の金属とプラスチックで構成されているため、いささかチープな印象を受けますが、これはコストパフォーマンスを考えてのことで、決して手を抜いているわけではありません。
このマテリアルの組み合わせでも、頑丈で長持ちするカメラとなっているのです。
機能としては、メーターの援助や絞り優先の自動露出、さらに露出補正、そしてあらゆる距離計の中で最大かつ最も明るいファインダーを備えたフルマニュアルモードが魅力的です。
シャッタースピードは、メーターの起動時にファインダーの左端に沿って垂直に配置されている光源でチェックできます。
枠線は最小限のストロークしかありませんが、目の前の世界とは対照的となります。
それぞれの焦点距離レンズを取り付けると、35mmと50mmのラインが独立していて、28mmと85mmのラインはどちらかの長さがボディに対になっています。
0.74倍の倍率は、35mmレンズシューターに適したものとなっています。
高速なシャッタースピードで被写体を確実に、かつ美しく撮影できるカメラとしておすすめです。