ZEISS IKON CONTESSA は、高性能な距離計やファインダーを搭載した、スプリング式のハイエンドフィルムレンジファインダーカメラです。
第二次世界大戦後にZEISS IKONというブランド名を復権する取り組みの一環として、フーベルト・ネルヴィンの手によってこのカメラが設計されました。
CONTESSAを端的に言い表すなら、IKONTA 35にZEISS IKONの独自技術であるドレーカイル式連動距離計と非連動露出計を搭載したモデルです。
距離計連動モデルがSUPER IKONTAと称されることから、CONTESSAは差し詰めSUPER IKONTA 35といった位置づけといえるでしょう。
レンジファインダーにおいては、Compurシャッターにセットされた45mm F2.8 Tessarレンズを装備しています。
レンズドアは、距離計に使用されるレンズと回転ウェッジプリズムの両方を保護するために閉じて折り畳む仕様となっています。
開いているときは、後ろ向きに傾けるのではなく、カメラをまっすぐに座らせることができるように、後ろから引き下げる小さなタブが取り付けられています。
連動距離計/ビューファインダーは緑色に着色されていているのも印象的です。
2レンジメーターは、屋内で使用するときや薄暗い光の中で高い効果を発揮します。
より明るい状況では、フラップを閉じることで調整が可能です。
この様に充実した機能を持ちながらもコンパクトなため扱いやすく、貴婦人という愛称で現在も親しまれる銘機です。