CONTAX ⅡはCONTAX Iに続いて1936年に発表された、ZEISS IKON社第2弾となるレンジファインダーカメラです。
ドイツのカメラ設計者、フーベルト・ネルヴィンによって設計され、耐久性を落とすこと無く、CONTAX Iより格段に高い機能性を実現しています。
まず目が行くのが基線長で、89.5mmという長さを確保し、格段に高い撮影精度を誇ります。
それでいて速写性にも優れているため、シャッターチャンスを逃すことなく、最高の瞬間を切り取ることができます。
また、シャッター速度をダイヤル一つで設定可能でセルフタイマーも装備されているため、手持ち撮影以外にも活用することができます。
これだけの機能性を誇りながら、耐久性がずば抜けていることもCONTAX Ⅱの長所です。
「40万回以上シャッターを切っても補修の必要がない」ことを基準に厳しい品質検査が行われており、長期の使用に耐えうる堅牢性を誇ります。
CONTAX Ⅱは前身であるCONTAX Iに比べると、前面窓横に曲線があり丸みを帯びた柔らかいフォルムとなっています。
外装がクロムメッキで仕上げられていることから「クロムコンタックス」と呼ばれることもあり、そのレトロでありながら完成された佇まいはカメラ好きであればひと目で心をうばわれてしまうでしょう。
露出計が無いため、現代のカメラに比べると撮影には手間がかかります。
しかし適正露出で撮影したノスタルジックで美しい写真には、最新のカメラでは出すことができない味わい深さがあります。