ZEISS IKON CONTAREX IIは、1964年に発売された35mmレンジファインダーフィルムカメラであり、CONTAREXの後期型です。
その青く輝く瞳のような採光窓から、別名「BULLSEYEII」とも呼ばれています。
当時はかなり高額であったため売れず、製造台数は全シリーズにしてわずか5万5,000台であり、希少価値の高いカメラです。
角張った直線的なフォルムと、採光部横にある「CONTAREX」の筆記帯が刻まれたクールなデザイン。
CONTAREXと一番異なる特徴は裏蓋にデータスリットがついていることであり、ここからフィルムにデータを流しこめます。
ほかの機能はCONTAREXとすべて同じであり、シャッタースピード最速1/1000秒、セルフタイマー付き、露出計内蔵など一通り揃っているため実用性も備えています。
ファインダーはスカッと抜けて明るくクリアであり、右側に露出計の指針や真ん中にスプリットもついているためピント合わせも容易な設計です。
シャッタースピードは軍艦部のダイヤルで調節しますが、設定したISO感度によって回せる範囲を自動で制限してくれます。
フィルムカウンターと共に沈むシャッターボタンと、シャッターを切ったときの機械音がカメラ愛好家にはたまりません。
ドイツの最高級レンジファインダーカメラは、コレクターのあいだでも注目される商品であり、高値で取引されている一台です。