ドイツのカメラメーカーであるZEISS IKON(ツァイス・イコン)が製造・販売したフィルムカメラの二眼レフ「イコフレックス」は、第二次世界大戦前の1934年に最初の「イコフレックスI」がその原点です。
戦後のドイツ東西分断などの紆余曲折を経て、1971年にZEISS IKONがカメラ生産から撤退するまでの約37年間にわたり様々なモデルが発表されました。
フランケ&ハイデッケ(現ローライ)の二眼レフローライフレックスがプロ向けのフラッグシップであったのに対して、イコフレックスは手軽さを全面に押し出したミドルレンジに位置するカメラです。
全てのイコフレックスに共通する最大の特徴が、明るいファインダーです。
そして、イコフレックスの中期型であるイコフレックⅢでは、F2.8という非常に明るいレンズとピント合わせ時に視差を自動的に補正するパララックス補正機能が搭載されたアルバダ式ファインダーを採用したことも注目すべき点です。
第二次世界大戦などの歴史に翻弄されてきたZEISS IKONのフィルム二眼レフカメラは、当初はその使いにくさからあまり人気がありませんでした。
しかし、晩年にはその精密さと信頼性から一定の人気を得るまでになりました。
現在の中古市場ではあまり流通量はありませんが、比較的安く手に入れることの出来る二眼レフカメラです。
番号 | 日本名 | 発売年月日 |
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1 | Ikoflex Ⅲ | 1952年 |
2 | Ikoflex Favorite | 1958年 |
3 | Ikoflex Ic | 1999年 |
ZEISS IKON 買取実績