Yashicaflexはヤシカが京セラに吸収合併される前に製造していた二眼レフカメラのシリーズ名となります。
「シリーズ名」と書きましたが、Yashicaflexという単一の型名になる二眼レフはなく、ヤシカで製造された二眼レフはすべてYashicaflexと名付けられているのです。
そのため、Yashicaflexには数多くのモデルが存在しています。
まず、一番わかりやすい見分け方として、二眼レフならではのボディ上部にあるネームプレートがあります。
ネームプレートには2種類あり、単にYashicaflexとなっているモデルと、Yashica-○となっているモデルがあります。
Yashicaflexと言った場合は、前記のYashicaflexのみのネームプレートが付いているモデルを指していると考えていいでしょう。
撮影用の下部レンズは共通しており、レンズ構成はそれぞれのモデルで異なる場合もありますが、すべて80mm F3.5のレンズが搭載されています。
以下、細かい違いを見ていきます。
まず、Yashicaflex銘のモデルで大きく違うものとして、レンズ前面にBay1バヨネットマウントが付いているモデルとバヨネットがないモデルに分かれています。
バヨネットがあるモデルについては、上下レンズの間の左右にダイヤルがあるものとないもの、ネームプレートの書体が違うもので3モデルが存在します。
バヨネットがないモデルはネームプレートの書体の違いや前面のシャッターボタンの有無、カウンターの有無などで7モデルに分かれています。
Yashicaflexは1台のカメラではなく、複数の二眼レフカメラのシリーズ名ということで、ややわかりにくいところがあります。
ですが、二眼レフとして有名なローライに比べると中古価格が圧倒的に安く、入手しやすいというメリットがあるので、二眼レフ入門機として検討してもいいのではないでしょうか。