YASHICAMat-124Gは1971年に発売された、八洲光学(Yashica)による国産最後の二眼レフカメラです。
主にアメリカ、ヨーロッパ、中東に輸出された日本を代表する人気商品。
通常時はブローニーフィルムをセットしますが、フィルム圧板をスライドさせるだけで220フィルムも使用できます。
露出はCdS露出計を内蔵し、フィルム感度はASA25~400、シャッタースピードが1/500秒。
当時大変人気があったローライの二眼レフカメラと比べても、ファインダー交換と二重露出装置を備えていないだけでスペックに大差はなく、軽量かつコンパクトであるなどコストパフォーマンスに優れた一台でした。
機体の左部分にアクセサリーシューが設けられ、ストロボを差し込むことも可能です。
縦長の機体は安定感も高く、三脚撮影だけでなく手持ちの撮影も楽しめます。
ウエストファインダーはローアングルでも無理なく撮影でき、人に気づかれにくいため、自然なシーンが撮れやすい特徴があります。
フィルム巻上げは手巻きのクランクで行い、ギリギリと巻くラチェット音の心地よさは最高です。
80mm3.5F~22のヤシノンレンズは描写力が高く、被写体の雰囲気を崩さずそのままキレイに再現してくれます。
世界を魅了した国産二眼レフカメラは、中古カメラ市場で人気のある商品です。