wistaのfield 810は、材質にチェリーを使用している8×10インチ判カメラで、基本性能は同社の銘機として知られる45DXとほぼ同等です。
レンズマウントでは、リンホフ規格パネルを採用しています。
焦点調節はピントガラスによるものとなっていて、身近な印象に好感が持てます。
バック部は国際規格である8×10インチ判の縦横位置差し替え式によって自由度の高さを確保しています。
アオリ機構では、レンズスタンダード部ではチルトが前90°、後37°と蛇腹で制限があるにも関わらず十分な操作性を実現しています。
スイングは左右で各15°、ライズは56mm。
バック部においては、チルトが前16°、後16°と幅広い動きに対応しています。
スイングは左右各12°で、最大フランジバックが300mmと十二分な性能を発揮します。
筐体は、強度と美しさを確保しており、反りの可能性を徹底的に排除するためにすべて上質なチェリーウッドで構成されています。
金具は真鍮製であり、角は巧みに結合されていますので、隙間なく確実な暗室を確かなものにしています。
広葉樹と真鍮は、美しさと生涯の耐久性を与えるには十分な要素を兼ね備えています。
見た目の美しさが絶品で、格式高い重厚感のある仕上がりです。