Voigtlander Bessa T は、Bessa シリーズとしては第三弾にあたるモデルで、2001年に誕生しました。
非常にシンプルでオーソドックスなBESSA R、一転して攻めたスペックという印象のBESSA Lが印象的ですが、Bessa TはBESSA L並に攻めている印象があります。
例えば、レンジファインダーのみを搭載したカメラで、連動距離計は装備していますが、フレーミング用のファインダーが一切見当たりません。
これでどのようにして使用するの?と思いますが、距離合わせとフレーミングによってファインダーを使い分けるという方法を採用しています。
イメージとしては、バルナックライカのような使い方をすることになります。
バルナックライカは、標準レンズ以外では外付けファインダーを取り付けていましたが、それを忠実に再現しているのです。
さまざまなレンズを使いたい場合、焦点距離に合わせたファインダーを付けることが必要となります。
これを思い切って取り入れたのがBESSA Tです。
率直に言うと、初心者には到底使いこなせるはずもなく、カメラ好きの腕前も試されるモデルとなっています。
とても人気のあるモデルで、限定モデルとして、名レンズであるヘリアーの誕生101周年を記念しているモデルも存在している点にも注目です。