
Voigtlander Bessa R4Mは、21mmに対応したスーパーワイドファインダーを搭載したフィルムレンジファインダーカメラとして誕生しました。
開発の背景には、Bessa Rシリーズユーザーの中でも、従来のフルメカニカルカメラに親しみを持った層からの、機械式のモデルを作ってほしいというからの声がありました。
これに応える形で、R3AとR4Aで採用された電子式シャッターをやめ、あえて機械式を導入したという経緯があります。
機会式のシャッターは駆動に電源を必要としないことから、バッテリーの持ちという観点でも効果を発揮します。
シャッタースピードは1/2000~1秒。動作は非常に正確で、寒冷な環境下でも安定して使用することができます。
ファインダー下部にはLEDで指標が表示されて、現在の絞りやシャッター速度の設定、適正値との差異を読み取れる、TTLメーターを搭載。
これによって、撮影者の好みに応じて、0.5ev単位で繊細な露出コントロールを行うことができます。
また、外付けビューファインダーを用いることなく、21/25mmの超広角レンズのフレームを表示することができ、28/35mm広角レンズや50mm標準レンズにも対応可能可能です。
R4MはBESSAのレンジファインダーとしては最終機種でもあり、非常に希少価値の高いカメラとしても有名です。