
2002年に発売されたVoigtlander Bessa R2Cは、非常に魅力的なフィルムレンジファインダーカメラです。
イメージとしてはBESSA R2Sと似ていますが、レンズマウントに違いがあります。
R2SがニコンのSシリーズのSマウントであるのに対しR2Cは、旧コンタックスのCマウントのレンジファインダーカメラ用レンズが使えるのです。
ニコンSマウントはコンタックスマウントをマネして作っているマウントであるため、酷似していますが寸法が微妙に違うので、完全な互換性はありません。
その微妙な違いを完璧に対応してマウントできるのが、このBESSA R2Cなのです。
詳細なスペックを見ると、ファインダー枠は35mm・50mm・75mm・90mm、ファインダー倍率は0.7倍となっています。
レンズマウントにコンタックスマウントを取り入れることで、先に紹介した汎用性の高さを確保しています。
シャッターは中古カメラファンにとってうれしい機械制御上下走行式メタルフォーカルプレーンとなっていて、シャッタースピードは1~1/2000秒・Bを確保しています。
露出モードはマニュアルであり、自分好みのカメラ撮影を可能としています。
残念ながら生産数が非常に少なくレアなカメラでありますが、そのコンセプトが人気を集めていて今でもファンが多いモデルです。