Voigtlander Bessa R2は、Bessa Rシリーズの唯一と言ってよい欠点であった部分をカバーするために開発された、フィルムレンジファインダーカメラです。
その弱点とは、Lマウントを取り入れたために、ライカMマウントレンズが使用できないという点です。
Rシリーズユーザーの中にも、ライカMマウントレンズを使用したいというニーズは少なからず存在しました。
これに対し、Voigtlanderがアンサーとして送り出したモデルがBessa R2なのです。
あらゆるMマウントレンズを使用することができ、さらにマウントアダプターを介することによって、L39スクリューマウントのレンズにも対応可能です。
詳細なスペックを見ていくと、TTL定点合致式で距離計連動35mmフォーカルプレーンシャッターカメラとなります。
35mmフィルムを使用して、レンズマウントはVMマウントとなっています。
ファインダー形式は実像式距離計式逆ガリレオ透視ファインダーで、ファインダー倍率は0.7倍です。
距離計は、二重像合致式となっていて、連動範囲は0.9m~∞の距離を確保しています。
メカニカルタイプの上下走行式メタルフォーカルプレーンシャッターを取り入れて、シャッタースピードは1/2000~1秒です。
この様に、スペックにおいても申し分なく、さらにMマウントレンズにも対応した、まさにBessa Rシリーズユーザーが待ち望んでいたモデルといえるでしょう。