Voigtlander ULTRAMATIC CSは、Voigtlanderが1965年に発売した35mm一眼レフフィルムカメラです。
全体的に丸みを帯びたフォルムにブラックレザーが巻かれ、ペンタプリズムカバーに「ULTRAMATIC CS」と刻まれたスタイリッシュなデザイン。
絞り優先AE搭載の機器が多いなかで、シャッタースピード優先AEが組み込まれているのがひとつのポイントです。
裏蓋の開け方が独特で両手で行う必要がありますが、クラシックカメラマニアにとってはむしろ魅力のひとつ。
シャッターはボディ正面から見て左にある四角いレリーズボタンになりますが、押し込むタイプが多いのに対し、それを押し下げることでシャッターが切れます。
シャッター押下時に自動でレンズの羽根が絞り込まれ、フィルムを巻き上げるまで開放されないためファインダー内は暗くなりますが、これもマニアにとっては魅力的な機能でしょう。
ファインダー内は明るく露出計の指針が上下に動きます。
レンズ銅鏡に書かれたシャッタースピードメモリと絞り値を読み取れるように反射ミラーが設けられ、目をファインダーから離さず調整が可能です。
独特な操作で撮影される絵はフィルムカメラならではの柔らかなタッチで描かれ、淡い色合いがとても美しいのが特徴です。
一風変わった操作が多いクラシックカメラは、マニアのなかでも話題に上がる人気商品です。