TOPCON SUPER DMは、1973年に東京光学機械株式会社が発売した35mm一眼レフフィルムカメラです。
このカメラの最大の特長は、初めてオートワインダー機能が標準装着されたこと。
プロ用と考えられていたモータードライブを切り離し、連続モードではない1秒1コマ自動巻上げ専門のワインダーとして割り切って装着させました。
オートワインダーのバッテリーには単三電池4本を使用し、バッテリーケース自体がグリップしやすい形であるため手持ちでの撮影に便利。
また、カメラ前面にレリーズボタンがあり、セルフタイマーで切ることもできます。
露出はRE記号を持ったトプコールレンズで開放測光、そのほかプリセットレンズでは絞り込み測光が可能です。
ペンタプリズムの前面にもうひとつ小さなペンタプリズムを用いることで、レンズの絞り値が直接ファインダー内で読み取れるCCファインダーを標準装着しているため、目をファインダーから離して絞りメモリを確認する必要がありません。
このカメラのTTL測光システムはミラーにスリットが切り刻まれ、その隙間から当たった光を直接計測していたミラーメーターです。
マニアのなかには、このスリット模様を好む人もいます。
巻き戻しクランクがついて、裏蓋も蝶番で開けられるため快適にフィルム交換が可能。
世界を驚かせた日本の革新的な技術が詰め込まれたカメラは、中古カメラ市場で貴重な存在として注目されています。