TOPCON SUPER Dは、1972年に東京光学機械株式会社が発売した35mm一眼レフフィルムカメラです。
TOPCON RE SUPER をベースにつくられたカメラであり、REスーパーとほとんど機能は変わりません。
改良された点を挙げるとすれば、まずはミラーアップが追加されたこと。
シャッターを切った際のミラーが上がる衝撃をなくし、手ブレを抑える役割を果たします。
続いてシャッターロックが追加され、長時間露光の撮影が可能になったことで写真における表現の幅が拡大しました。
巻き上げレバーの角度は180度から130度に狭められましたが、これまで通り分割巻上げができ、カリカリという心地の良い巻き上げ音を加えるなど、改良にこだわりが見受けられます。
Nikon Fの初期型からNew Fへの変更点と同じように、巻き上げレバー先端にプラスチックカバーが設けられました。
さらに、カメラ前面にあるレリーズボタンとセルフタイマーの台座がなくなったことでスッキリしたデザインに。
ペンタプリズムが内蔵されている外装上部に革が張られ、高級感も増しています。
改良に改良を重ねた、よりよいカメラをつくる姿勢を感じられる一台です。
日本の高い技術が詰め込まれたカメラは輸出されていた経緯もあり、世界に多くのファンを持つ人気商品です。