TOPCON Rは、1957年に東京光学機械株式会社が国内で3番目にペンタプリズムを採用して発売した35mm一眼レフフィルムカメラです。
1958年、主にアメリカ向けの輸出が始まり、海外では「BESELER TOPCON B」として販売され人気を博しました。
ペンタプリズムカバーに東京光学の「TOKO」が刻まれているデザインが特徴的。
写真を撮るときの操作は独特で、カメラ正面右手にあるレバーを引いてレンズの絞りを開放し、フィルムを巻き上げたあとにレリーズボタンでシャッターを切るという手順です。
シャッターを切ると半自動的に絞られるため、ファインダー内部は暗くなります。
それを嫌うユーザーもいるため、発売後にシャッターを切った際に自動で絞りが開放されるレンズも発売されました。
かなり大型なカメラですが、かえってグリップ感が良く、シャッターボタンが前面にあることで手ブレも抑えられます。
ファインダーは交換式であり、ウエストレベルファインダーも搭載可能。
頑丈なつくりで信頼性が高く、当時は警視庁の公式カメラにも採用されたほどです。
世界が認める技術が詰まった高性能なカメラは、日本だけでなく海外においても人気のある商品です。