tachihara fiel stand 45Ⅱは、1933年から創業しているtachiharaが手掛けた、4×5インチの木製暗箱として2000年に登場しました。
愛称は「ハンディービュー4521」と呼ばれていますが、この4521という意味は、21世紀の4×5インチカメラという意味が込められています。
デジタルカメラが主流となりつつあった時代に、あえて木製暗箱に打って出たという点がtachiharaらしさと言えます。
レンズボードはリンホフボードを採用していて、様々なレンズを取り付け可能です。
重量が1.7kgとなっていますが、これは樹齢300年の朱利桜材を使用しているためです。
その後も、手稲に乾燥させて上品さを兼ね備えた状態であり、見ているだけでも惚れ惚れします。
最小フランジが75mm、最大フランジは315mmという性能で、広角75mmからテレコンゴー500mmf9.5まで無限遠として使用できます。
ざっくり計算すると最短撮影距離は10mくらいあることになり、遠くの被写体までしっかりととらえることが可能です。
35mm換算で約21mmの超広角から14mmの望遠が守備範囲となるのもうれしい機能です。
更に、凹ボードを使用しフジノンswd65mmf5.6などを取り付けることで、超広角としての使用も可能です。
非常に緻密な写真撮影が可能で、大判カメラ特有のあおりが効いた写真にひかれる方も多い名機です。