2014年6月に発売されたSONY 「α7s」は、Eマウントを持つミラーレス一眼カメラです。
α7シリーズの三代目にあたるカメラでダイナミックレンジに強みを持つモデルです。
有効画素数1220万画素、CMOSセンサーの「Exmor(エクスモア)」を搭載しています。
画素数ではこれまでのα7シリーズの中で一番低画素ですが、ISO感度100-102400、最高で409600相当というシリーズ初の感度域を持っています。
新世代のRGBカラーフィルターを搭載し、敢えて画素数を上げず幅広い感度領域を持つことで、光の表現を最大限に生かせる広いダイナミックレンジが完成したのです。
光を制したことでどのような環境下でも人物の表情や微妙な色彩の変化などを表現することができます。
また、処理スピードの向上によりノイズの低減を可能にしています。
オートフォーカス機能はコントラストAFのみですが-4EVまで対応し暗闇にも強くなりました。
被写体にピントを合わせ続ける追従機能の向上にも成功しています。
様々なフォーカスエリアも設定することができ、ピント調節が苦手な方でも安心して利用可能です。
高感度になったことで、暗所の撮影でもストロボが必要なくなり携行するものを削減できるのは嬉しい点です。
高画素を謳ったハイクラスのカメラが多く登場する中で、ダイナミックレンジ性能を際立たせるために敢えて抑えた画素数や付随する機能は、カメラの常識を覆した型破りな一台です。