
スタジオ用ビューカメラメーカーの頂点に君臨するジナー。
同社の4×5in大判フィルムカメラのなかでエントリーモデルにあたるカメラがSinar F2です。
このカメラに付けられた名前のFのfieldという意味の通り、フィールドカメラとして小型・軽量であることを目指して開発されたモデルです。
このカメラの最大の特徴は、同機のコンセプトにもなっている小型・軽量であるという点です。
小型・軽量なエントリーモデルでありながら、角度スケールや被写体深度スケールを標準で備えており、カメラのアオリが簡単に行えるという点も非常に評価の高いポイントです。
また、ヨーフリー機構をはじめ、従来のジナーF1で省かれたフロント部のフォーカシング機能を取り入れるなど、機能性の高さはエントリーモデルの域を超えています。
そして、ジナーモジュールシステムによって非常に高い互換性を備えており、さまざまなアクセサリーを使用することができる拡張性の高さも魅了のひとつです。
小型・軽量なボディと非常に手に入れやすい価格で若手カメラマンの入門機として活躍してきたSinar F2は、現在の中古市場でも手軽に手に入れることのできる価格で取り引きされており、4×5in大判フィルムカメラの入門機としておすすめできるカメラです。