大判カメラの名門であるジナーは1948年に創業され、その設立と同時に発表されたスタジオ用ビューカメラがSinar Normaです。
ジナーのカメラは、後部フレームを交換することにより4×5in判、5×7in判、8×10in判とフィルムサイズを選択することが可能で、最も大きなフィルムサイズの8×10in判に対応したモデルが、Sinar Norma 8×10です。
8×10in判という大きさのフィルムは、大判フィルムのなかでも非常に大きく、最もスタンダードなサイズの4×5in判を縦横に2倍にした大きさです。
当然、その画質はほかのサイズのフィルムの比ではなく、Sinar Norma 8×10の優れた描写力と柔軟なアオリ機能によって非常に素晴らしい作品を作り上げることが可能です。
スタジオ用ビューカメラの最高峰であるジナーの礎とも言えるSinar Norma 8×10は、優れた互換性によって、70年以上経った今でも最新のアクセサリーを使用することができます。
8×10判のフィルムは年々入手が難しくなってきており、フィルムの価格も非常に高価ですが、そのデメリットを補って余りある素晴らしい描写を約束してくれるでしょう。
Sinar Norma 8×10は中古市場では比較的手頃な価格で手に入れることができるため、ジナーのビューカメラの入門機としてもおすすめできるカメラのひとつです。