SIGMA SD1 Merrillは、一眼レフの可能性をより高めた製品として、2012年に誕生しました。
SD1 Merrillの最大の特徴として、有効画素数が4,600万画素と圧倒的なパフォーマンスを実現するFoveon X3ダイレクトイメージセンサーである、ジェネレーションネームMerrillの搭載が挙げられます。
従来モデルの、SIGMA SD1が持つ機能や性能、仕様はそのままに、価格のみを大幅に下げています。
SIGMAのカメラは予算的になかなか手が届きにくいという方でも、手軽に購入しやすい点が魅力的といえます。
画像処理エンジンとしては、Foveon X3ダイレクトイメージセンサーのために開発された、TRUEIIを、2基構成でマウントしています。
これによって、フルカラーセンサーが取り入れたすべての情報を、独自のアルゴリズムによって画像を劣化させることなく高速処理させることを可能としています。
AFセンサーとしては、11点のツインクロスセンサーを取り入れています。
各ラインの位相を微妙にずらしている千鳥配置で、さらに縦横に構成することによって、AF精度を向上させています。
測光センサーには、77分割測光センサーにすることで、露出精度を向上させています。
ペンタプリズム式となっているファインダーは、視野率が縦・横98%で倍率が0.95倍というスペックになっています。
さまざまな工夫を取り入れた上で、かつお手頃な価格を実現している点が評価できるカメラです。