SAMOCAFLEX35IIは1956年に三栄産業から発売された35mmの二眼レフフィルムカメラです。
中古カメラ市場においてSAMOCAFLEX35は希少ですが、さらにレアになるのがこのSAMOCAFLEX35IIになります。
ウエストレベルファインダーを使用する際に見えるトリプルAは社名の「サンエー」というシャレになっており、社長で設計者の坂田秀雄氏の遊び心が垣間見えます。
35mmフォーマットの二眼レフカメラは世界中を見ても珍しく、横長の一眼レフのようなユニークなデザインが特徴的です。
前作と比べ見た目は「II」の刻印が追加されただけのように見えますが、シャッター機構がセイコー社になっています。
フィルムを巻き上げるとレンズ周辺にあるレバーが動きシャッターがチャージされますが、セルフコッキングの仕組みは内部に隠していることが一般的であり、このようにカラクリを表に見せるところがまたこのカメラの魅力でしょう。
レンズは自社製のエズマール50mm2.8Fを使用し、特徴としてレトロな色合いと柔らかな線を描きます。
ファインダーはアイレベルファインダーもついており、縦にして撮影する際はこちらを利用できるためとても便利です。
遊び心がたくさん詰まった和製二眼レフカメラは、なかなかお目にかかれないレアで価値の高い商品になります。