酒井特殊カメラ製作所 TOYO-FIELD 45CFは、1963年頃から発売された国産大判カメラであるトヨフィールドシリーズの一台です。
ボディ材質に樹脂を使用することで、大幅な軽量化に成功している大判カメラとして知られています。
樹脂素材を採用すること自体は決して珍しいものではありませんが、どうしても剛性が劣ってしまうという難点があります。
その弱点に対して、剛性が必要な部位には金属を採用することで、全体的な剛性を確保しています。
また、樹脂についてもポリカーボネートとカーボンファイバーを使っているので、傷に強いのが特徴です。
1.6kgまで軽量化を果たしている点にも注目で、ポータブルな機種となっています。
トヨボードのCFとリンホフボードのCFLがあるので、拡張性が高い点も評価されています。
レンズがカメラに取り付けたまま収納することができるので、より使いやすくなりました。
細かなスペックに目を向けると、ライズは28.5mm、シフトは左右各27mm、チルトはアップ/ダウンで各15°まで対応可能、スイングに至っては左右各20°とさまざまな角度での撮影可能としています。
各パーツの信頼性が非常に高いことで知られており、過酷な環境で使用しても壊れにくいものに仕上がっています。
これはフィールドカメラとしては非常にありがたいものであり、使用するシーンを問わないところが心強い魅力です。