TOYO FIELD 45AⅡLはサカイマシンツールというメーカーが製造している大判カメラです。
このモデルの前機種にあたるTOYO FIELD 45Aは1974年から1992年まで製造された大判カメラで、45AⅡLはこの後継モデルにあたります。
このカメラも見た目はクラシカルですが、現行モデルとして販売されており、大手量販店などで入手できるカメラです。
TOYO FIELD 45AⅡLは「45」という型番が表すとおり、フィルムに4×5(シノゴ)を使います。
こちらも36×24mmの35mm判フィルムと比べて圧倒的に大きい120×95mmで、35mm判フィルムの4倍程度の大きさになっています。
45Aと45AⅡLの違いは、カメラ本体にある操作ノブがゴム巻きに変更されており、操作性を向上させています。
また、フィルムパックが45Aでは標準の縦横差替え式でしたが、45AⅡLではワンタッチでフィルムの縦横切り替えができるリボルビングバックになっています。
ちなみに、45A の後継機である45AⅡと45AⅡLの違いは、レンズボードが異なる点です。
45AⅡは純正のトヨボードのみの対応で、アダプターを介して違うメーカーのボードを使う仕様になっていました。
45AⅡLは大判カメラメーカーでは最も有名なリンホフのボードに対応しており、アダプターを使わずにリンホフのレンズボードが使えるようになっています。
これに合わせて若干の仕様変更がされているほか、フロントフェイスも45AⅡとは異なるデザインになっています。
上記のとおり、このモデルは現行機種で、現在でも新品で入手することができます。
また、中古品も価格がこなれているおり、リンホフのような高級カメラの中古機と比較して半額くらいの価格で購入できます。
手入れをしっかり行うことで長く使えるカメラなので、大判カメラに興味がある方は中古品を狙ってみることもよいでしょう。