TOYO FIELD 45CFは2001年10月に発売されたサカイマシンツールというメーカーの大判カメラです。
すでに生産が終了しており、中古のみで入手ができるカメラです。
このカメラは型番が表すとおり、45Aの派生モデルで、基本的なスペックは45Aに準じています。
ですので、使用するフィルムも4×5判のシートフィルムになります。
45AシリーズはすべてTOYO FIELDの名前のとおり、大判カメラでありながら折りたたんで屋外へ持ち運んで使えるカメラです。
大判カメラでは本体の材質に金属や木材を使用し、剛性を高めています。
特に持ち出して使うことが想定されるTOYO FIELDもシリーズ全体としては、本体の材質に金属を用いて、剛性を確保しています。
しかし、この派生モデルのTOYO FIELD 45CFでは本体の材質がポリカーボネートとカーボンファイバーに変更されています。
剛性が必要な部分には金属を使用しているので、剛性面では問題なく使えるようになっています。
また、樹脂を使うことによって軽量化が実現し、45Aの重さ2.8kgに対して45CFは1.6kgと大幅に軽くなっています。
そのほか、レンズに制約はありますが、カメラにレンズを装着したまま収納できるようになっており、軽量化された本体と相まって機動性の高い大判カメラにまとめられています。
TOYO FIELD 45CFは約20年前に発売されたモデルには見えないクラシカルな外見ですが、一方で軽量化によって機動力を高めるという現在のデジタル一眼にも通じる設計思想が垣間見えます。大判カメラでもこのようなカメラが存在していたことは特筆すべきことでしょう。