
1956年に発売されたRolleiの二眼レフカメラ ROLLEIFLEX 2.8Eは、セレン式の露出計が初めて搭載されたモデルです。
このカメラにもシリアルナンバーが付与されており、1,621,000から1,665,999の値になります。
レンズは、カールツァイスのプラナー80mmF2.8もしくは、シュナイダーのクセノター80mmF2.8が混在しています。
このカメラの特徴は、正面にあるRollei ROLLEIFLEX 2.8Eのプレート近くにあるポツポツとした部分の受光窓があることです。
Rollei ROLLEIFLEX 2.8Fに比べると露出計の操作が少し扱いにくい部分もありますが、正面レンズ右横にあるダイヤルを使えば、絞りとシャッタースピードが連動するようになっているので、EV値がわかれば写真撮影が素早く行えます。
とはいえ、すでに2.8Fや3.5Fを持っている人からすれば撮影の手間がかかると感じるかもしれませんが、それも含めて愛おしく感じられる不思議なカメラです。
シャッター音は、Rollei ROLLEIFLEX特有の静かさがあるため、被写体に意識させることなく自然な表情や雰囲気での撮影が可能です。
Rollei ROLLEIFLEX 2.8Eは、中古市場でも露出計が初めて搭載されたカメラであることから人気があります。
中古では、受光窓やダイヤル部分の劣化しているものが多いので、保管状態の良い個体は高値で売買される傾向があります。
クラカメファンのみならず、Rolleiファンであれば手元に置いておきたくなる1台でしょう。